ノルディック複合 日本さあ再建へ 距離強化カギ


 日本複合陣の現在の実力と、今後の強化の方向性を示して長野五輪は終わった。ポスト長野へ、日本が新しい強化策を確立するときが来た。

 全日本スキー連盟複合部長を務める上杉尹宏監督は「ルールがある以上、われわれもそれに対応していくべきだ」と話した。前半飛躍で勝負がついた時代は終わった。

 後半距離に興味を持たせるため、国際スキー連盟は距離重視のルール改正を実施してきた。日本たたきと嘆いてもしかたない。ジャンプも大切だが、距離をどれだけ鍛えられるかがカギとなってきた。

 距離は一年や二年ですぐに成果が出る競技ではない。中学、高校時代からじっくり基礎を積み上げ、鍛えなければ世界に通用する速さは得られない。上杉監督は「だから、底辺から若い選手を育てていく組織づくりをやっていかないと」と強調した。

 幸い荻原健らの活躍で、県内を中心に複合の競技人口は増えている。国内大会で出場者が百三十人を超える国はそうはない。転がっている原石をどうやって発掘し、鍛えるか。日本再建への課題だろう。

(1998年2月21日 信濃毎日新聞掲載・共同)