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白馬のモリアオガエル

  神秘的−風に揺れる卵塊  (1997. 7. 3)

水面近くに卵塊

浮島池の周囲は約100メートル。モリアオガエルの卵塊は、オタマジャクシがきちんと池に落ちるような所につくられている


 白馬連山から延びる尾根筋の中で、手付かずの自然が残っているといわれる北安曇郡白馬村の小日向山(一、九〇七メートル)の中腹に「浮島池」と呼ばれる小さな池がある。周囲の木の枝や葉の先端に産卵期を迎えたモリアオガエルの卵塊が着き、風に揺られて奇妙な光景を見せる。

 卵塊が初めて確認されたのは九一(平成三)年。例年、二百個ほどが数えられ、今年も六月二十五日までに八十五個が確認されている。

 「これほど卵塊の多い繁殖池は聞いたことがない。周りの森が生息環境をつくっているのでしょう」と同村の郷津利明さん(59)。郷津さんは毎年、根気よくモリアオガエルの観測を続けている。

 両生類に詳しい京都大学大学院の松井正文助教授=人間・環境学研究科、上田市出身=も、「全国的に知られている繁殖池の資料に照らしても、白馬村の数は日本最大規模」と話す。

 郷津さんが初めて見た時、「神秘的で体が震えた」という卵塊は、ブナやオオカメノキの枝につくられている。密集した枝は重そうに水面近くに垂れ下がり、すでにオタマジャクシがぽたぽたと池に落ちている巣もある。

 浮島池に通じる道は無く、急斜面をひたすら一時間半ほど登らなければならない。長野五輪のジャンプやアルペン会場などになり、華やかさを増す白馬村の中で、森閑とした池は「かけがえのない財産です」と郷津さんはいう。


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