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志賀の原種イワナ

  共存を訴え「清流の主」  (1997.11.14)

鮮明はん紋 赤み強く

雑魚川の清流に垂れる枯れ草の間を泳ぐイワナ。縄張り争いか、しきりに追いかけっこをしたり、えさの昆虫を狙っていた(水中ハウジングカメラを使いリモコン操作で撮影)


 志賀高原西館山(下高井郡山ノ内町)を源に、長野五輪のアルペン回転とスノーボード大回転会場になる焼額山ろくを流れる雑魚川。渓谷は落ち葉が舞う初冬のたたずまいを見せ、川面にはイワナの魚影が躍る。

 ここのイワナは「原種」として守るため、地元の志賀高原漁協が中心となって三十年余にわたってほかのイワナやニジマスの放流を禁止し、交雑を防いできた。保存区として水系の約二割を禁漁にしたり、同水系で毎年行われる治山ダムや道路、橋などの河川工事の時は、必ず安全な場所へ“引っ越し”もしてきた。

 人々の愛情に見守られて育った雑魚川の天然イワナ。「はん紋がきれいで鮮明、強い赤みが特徴」と、同漁協理事の山口健昭さん(50)はその美しさを説明する。

 「イワナは人と自然が共生するバロメーター。命を張って警告してくれている」と山本教雄同漁協組合長(70)。環境庁自然公園指導員の肩書も持ち、一九七六(昭和五十一)年、源流近くの一の瀬地区に汚水処理場が建設されるに当たり、施設から排出される水のBOD(生物化学的酸素要求量)を五ppm以下に抑制することを提唱し実現させた。

 「県や国の基準は二〇から三〇ppmです。世界にもない厳しいものだけに、におわない、色がない、泡立たないきれいな水です」と山本さん。汚水処理場から出た二次水は人工降雪機で五輪会場となる焼額山スキー会場の雪作りにリサイクルされる。約百カ所の仮設トイレの水洗にも一役買う。


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