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長野五輪 選手村


 長野市川中島今井

 長野市川中島町今井に1月24日開村した選手村は、約70の国・地域の選手・役員合わせて約3000人が五輪開催期間を中心に生活する。多様な文化、宗教を持った民族が集い、交流する「地球村」になりそうだが、受け入れ側は「無用なあつれきやトラブルが起きては…」と神経を使う。コミュニケーションや食事など舞台裏の工夫を紹介する。

国旗がたなびく選手村

国旗がたなびく選手村

<約70カ国・地域、3000人が生活>

 選手村はJR信越線今井駅東側に長野市が建設した「今井ニュータウン」を長野冬季五輪組織委員会(NAOC)が借用する。敷地面積は約19ヘクタール。約1030戸の集合住宅を選手らの居室として利用するほか、映画館やディスコといった娯楽施設、銀行や郵便局などの生活施設を備える。茶道など日本文化を体験できる文化活動センターもある。開村期間は2月25日までの33日間。村長は、レスリングの五輪金メダリスト笹原正三さん、副村長は日本スケート連盟参与の平井俊一さん、下高井郡野沢温泉村出身でノルディックスキー複合の金メダリスト河野孝典さん、札幌五輪代表の千葉弘子さんが務める。

<レセプションセンター 情報提供、各言語で>

 選手村入り口にはレセプションセンターを置く。海外からのゲストや村内で生活する選手・役員にさまざまな情報を提供する専用カウンターを備え、資格認定証の発行やその日の行事予定など、細かな問い合わせにも応じる。

 「ランゲージサポート」と呼ばれる通訳ボランティア(約30人)が常駐。フランス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、ロシア、スペイン、ブルガリア、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、スロバキア、ポーランド、ハングル、中国(広東、北京)、トルコの十五言語に対応できる。五輪全会場からの選手や役員の電話問い合わせに応じるのが主な仕事だが、窓口対応もする。

 各国・地域の選手団にはそれぞれの言葉に堪能なNOCアシスタント(約400人が登録)が付く。NAOC担当者は「選手にとっては言葉の問題は神経を使う。互いの意思疎通をうまく行う手助けになれば」と話している。

多国籍レストラン

中央に日本庭園がある“多国籍レストラン”

<レストラン 和洋中・200種のメニュー>

 大きな三角屋根の建物は、約3000人の食事を賄うレストランだ。33日間の開村期間中、計15万7000食の料理を提供する。約1000人が同時に座れる巨大空間は、24時間営業。世界各国の料理をバイキング形式で提供する。メニューは、西洋料理75%、日本料理15%、中国料理10%の割合。毎日約200種類のメニューを用意し、選手たちが飽きないよう工夫した。

 豚肉は一切口にしないイスラム教徒のために、清めの儀式を済ませた「ハラルミート」と呼ばれる牛肉や鶏肉を輸入して準備する。

 メニューには「郷土色」も出す工夫をし、信州の代表的な食文化のリンゴやそば、おやきなどを提供する。世界一流の選手たちの食事だけに、運動栄養学的にも気を配り、1日当たり5200キロカロリーに設定した。

 メニューづくりから携わってきた総調理長の青木章さん(44)は「選手たちが自分の国で食事を楽しんでいるような雰囲気をつくりたい」と張り切っている。

ディスコ

午後8時から毎夜“営業”するディスコ

<映画館・ディスコ 照明やDJ、本格派>

 国際交流ゾーンは、銀行や郵便局、美容室まであり、さながら小さな街の雰囲気だ。選手たちにリラックスしてもらい、いろいろな国・地域の人たちと交流できるレクリエーション空間にする。

 その中にある「映画館・ディスコ」は広さ約180平方メートル。約百人が利用できる。五輪後に撤去するため建物の構造は仮設のプレハブ造り。室内は昼間が映画館、夜はディスコに模様替えする。映画はどこの国の選手も楽しめるよう、世界的に知られた名画を上映する予定だ。

 ディスコは雰囲気を出すため、照明や音楽を専門の企画会社に依頼。本格的なディスクジョッキー(DJ)が入る。お国柄、ディスコは初めて体験するという選手がいるかも…。どんな交流が生まれるのか。

<宗教センター 信仰の場、さまざまに>

 選手村で生活する選手・役員の宗教はさまざま。NAOCがリレハンメル五輪の参加者を基に推計したところ、信者の割合はキリスト教が75%、イスラム教が4%、仏教が3%など。このほか、ヒンズー教、ユダヤ教の信者もいる。

 選手らに信仰の場を提供するため、宗教センターを備える。「今井ニュータウン」の集会施設を利用、広さ12平方メートル、18平方メートル、36平方メートルの3種類の礼拝室を設ける。祭壇は置かず、カーペット敷きのフロアだけを提供し、自由に使ってもらう考えだ。事務室や気軽にくつろげるラウンジも造った。

 NAOCは開村期間中、キリスト教の日本人牧師2人に、センターの運営を任せる。牧師さんは、ボランティアで午前8時から午後10時までの間、二交代で詰める。異なる宗教の礼拝がかち合わないよう、選手団の要望を聞いて調整する。


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