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土田、期待背に涙の「金」 狙い通りのレース



 “勝つべき選手”が気迫で勝ち取った金メダルだった。九日、長野冬季パラリンピック・アイススレッジスピードレース会場の長野市エムウエーブの観衆は、女子千五百メートルLW(運動機能障害)11クラスで優勝した土田和歌子選手(23)=東京都=に、惜しみない拍手を送った。

 3分59秒35の世界新記録。だが、ゴールしても厳しい表情が消えない。そのままリンクを半周。ようやく笑顔になった。「四年間、この日のためにトレーニングしてきた。つらかった経過を思い起こして…」。千五百メートルを全力で走りきった土田は、やがて目を潤ませた。

 いろいろな思いが交錯した。前回リレハンメル大会に日本の女子選手でただ一人初出場し、常に期待がのしかかる。大会が近づくにつれ、取材攻勢に神経質にもなった。七日の百メートル、五百メートルはノルウェー勢に屈し、金メダルを逃した。

 「ワコちゃん、(銀メダル)おめでとうって声を掛けたら、『おめでとうじゃないんですよ』というんです。顔はニコニコだったけど、四種目全部に勝つつもりだったはず」。土田は周囲に心配をかけまいとする人柄。日本チーム栄養士の内野美恵さん(30)=東京都=は、表に出さない土田の悔しさ、闘志を見ていた。

 九日のスタートは馬力全開。七日の借りを返したかったノルウェーのサムダール選手(26)は母親の死去で急きょ帰国、欠場した。自分の持つ世界記録を更新することが、強さの証明だった。狙い通りのレース運びに、土田は「最高の日になりました」と話した。



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Copyright 1998 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun