情報 集める・並べる・深まる

第12回スクラップ新聞コンクール(信濃毎日新聞社と信毎販売店会主催)には、県内の小中学校65校から1583点が寄せられました。優秀賞17点、奨励賞17点、特別賞10点を紹介します。
 スクラップ新聞は、新聞記事を集めて分類や比較をし、流れや課題を見つけて自分の考えを表現します。レイアウトや大見出しから作者の思いが伝わります。
 毎年のように続く猛暑や地震といった自然科学や技術をテーマにした作品があります。一方で、夏の県知事選や地域の挑戦、スポーツや研究で活躍する県関係者など身近に感じられるテーマも多いです。児童生徒の目を通して、今の社会が見えてきます。
(受賞者名の前にある市町村名は、学校の所在地です。)

※写真かタイトルをクリックすると拡大して見ることができます。

中学生の部

優秀賞

これからの日本の電力を支えるのは
原子力ではなく再生可能エネルギー!!

 高森町・高森中2年 松下まつした 陽音はるねさん

原発事故から7年、問題今も

 「東京電力福島第1原発事故から7年たった今も問題が解決していないことを知り、興味を持ちました。放射性物質の影響で苦しむ人がいる福島県だけでなく、各地で原子力発電は問題を抱えています。一方、再生可能エネルギーの発電コストが下がっていることが分かり、今後の日本の電力を支えるのは再生可能エネルギーだと思いました。再生可能エネルギーという選択肢があることを多くの人に知ってほしいです」

二木さんのひとこと

 原発推進か脱原発かなどを色分けして伝えています。自分の考えを示す根拠として記事を使い、かつ複数の視点から示しました。

頑張れ!日本の自動運転技術開発

松本市・松本秀峰中等教育学校3年 御子柴みこしば 育実すぐみさん

車社会の信州に必要な技術

 「家族で遠出する際、運転を続ける父母の姿に自動運転を夢見ていました。現実になりつつあり、技術開発の現状や将来を調べました。中国では官民で開発を急ぎ『自動運転の新都市』を造る計画もあります。日本も大胆さを学びつつ、開発を進めてほしい。女性の視点が生かされることに期待して『AI女子を増やせ』という記事も使っています。自動運転は長寿で車社会の長野県には必要な技術。乗車できる日が楽しみです」

二木さんのひとこと

 レイアウトで技術開発の歴史や未来が分かります。ライバルの勢い、これからの担い手にも注目し、具体的な提案を試みています。

今の社会に必要な子ども食堂

千曲市・屋代高付属中1年 はやし あさなさん

楽しめる居場所になったら

 「子ども食堂は、学校と家以外で子どもを支えるという点が、私も通っていた児童クラブと似ていて興味が湧きました。松本の例を『求められているもの』、法人の食材提供などを『新たな取り組み』としてスクラップしました。貧困のイメージから行きにくいという課題を感じ、解決への動きもまとめました。困っている子がいない方が本来は良いですが、必要なので、皆が楽しめる居場所として確立できればいいと思いました」

二木さんのひとこと

 子ども食堂で救われた大人がいるのですね。「良い活動」で終わらせず、課題や新しい動きを挙げ、進化する活動と捉え直しました。

小平選手の生き方 本当の強さ

千曲市・埴生中2年 石井いしい 萌々香ももかさん

鍵は「コーチ」「家族・地域」

 「平昌冬季五輪でスピードスケートの小平奈緒選手のレースをテレビで見ました。韓国の李相花選手との絆などを見て、ただ強いだけの選手ではないと感じ、小平選手の新聞記事を必ず読むようにしました。何度も読んでいると、人柄が分かる『コーチ』『家族・地域』などのキーワードが浮かび、記事を分類しました。分かりやすく伝えることを心掛けました。小平選手のように前向きで思いやりがある人になりたいです」

二木さんのひとこと

 強さの源を追究し、「人間性」「スケートへの熱い気持ち」だと突き止めました。支えた人に注目することで、長い歩みが見えました。

信州の夏が…暑い!!

長野市・長野日大中2年 布屋ぬのや 奈都子なつこさん

猛暑日の数で県内を色分け

 「ニュースで話題だった猛暑に注目しました。私の学校も夏の体育祭の中学生参加が中止になり、身近でも影響が出ていたからです。記事は『経済への影響』『対策』『原因』などのテーマに分類。真ん中の県内地図は猛暑日の数などで色分けし、暑かった場所が見やすいよう工夫しました。関連記事が多くて選ぶのが大変でしたが、並べてみると、いろいろな出来事の関係や全体が把握できて、頭の中が整理されました」

二木さんのひとこと

 猛暑を経済の視点からも捉えています。「猛暑は災害」との認識を持ち、対策となる記事は青や緑の背景色を入れて並べました。

プラごみが引き起こす環境問題

長野市・若穂中1年 竹内たけうち 清香さやかさん

環境、自分に関係のある問題

 「鼻にストローが刺さったカメの映像を見て、プラスチックごみの問題に関心を持ちました。日本は海外に比べて対策が遅れていると知ったので、世界、日本、地域、個人や企業にできること―という4テーマに分けて記事を並べ、自分に関係のある問題だと感じてもらえるよう構成を工夫しました。身の回りを見るとプラ製品だらけで、全部なくすのは無理でも、環境を守るために削減や正しい分別が進めばいいなと思います」

二木さんのひとこと

 何気なく使っていたものが、処分を怠ったことで生態系や命に関わる問題になっていました。理解して行動しようと呼び掛けています。

明日来るかも…南海トラフ巨大地震!?

長野市・若穂中1年 佐藤さとう 孜羽しうさん

予測困難だから対策続ける

 「近い将来、南海トラフ巨大地震が高い確率で起きるという新聞記事やニュースを見て怖くなり、家族や友達にも対策を知ってほしいと思いました。一番驚いたのは、規模や時期が「予測困難」だということです。熊本地震の記事で、大きな地震が起きると、被災地が元の生活に戻るのは大変だということも知りました。地震はいつ来るか分からないので、ずっと対策を続けることが大事だと、たくさんの人に伝えたいです」

二木さんのひとこと

 発生メカニズム、予測と科学的分野に関心を寄せ、熊本地震を手掛かりに被害を予想。予知困難だからこそと備えを呼び掛けました。

受動喫煙のない社会へ向かって

長野市・信大付属長野中2年 塚田つかだ しょうさん

簡単に廃止できない難しさ

 「夏休みが始まった7月、家でたばこを吸っていた父に『受動喫煙は危ないから近づかないで』と言われました。これがきっかけで、なぜ危ないのか興味を持ち、調べてみました。たばこの副流煙が周囲の人にとって害になる一方、たばこ税は国や地方にとって大きな収入。簡単に廃止できない難しさがあると思います。文字だけでは読みづらいので、国の受動喫煙防止を呼び掛けるマークなどを入れ、見やすく工夫しました」

二木さんのひとこと

 法律にも穴、課題があると知りました。自治体の取り組みが重要と考え、根拠となる記事を大見出しの近くに置いて提言しました。

~支え合うすばらしさ~
地域の力ってスゴイ!!

長野市・信大付属長野中2年 角田つのだ 和佳わかさん

新聞の地域面、日々チェック

 「小学1年生の頃に地元の育成会に入り、資源ごみの回収などをしてきたので、地域の活動は身近に感じています。そのため県内のほかの地域にはどんな活動があるのか気になり、新聞の地域面で日々チェックしてきました。今春に千曲市内川地区で小学生が放流したホタルの幼虫が、夏に成虫になって舞った話は、地区の『願い』がかなったニュースだと思ったので、イラストで矢印を描いて分かりやすく表現しました」

二木さんのひとこと

 支え合う善意の輪に注目しました。分類すると支援が必要な分野も見え、自分にできることを考えるきっかけになりました。

入試、公平ではなかった

長野市・信大付属長野中2年 内山うちやま 詩菜しなさん

受験控える私、人ごとでない

 「『女性だから』という理由で東京医科大が受験者の点数を不正に減点していたニュースは、高校受験を控える私にとって決して人ごとではありません。報道を見る中で、不正の背景には、女性医師が長く活躍するのが難しい現状があることが分かり、医療現場全体の問題だと感じています。硬く、難しいニュースを分かりやすくするために色紙で小見出しを付け、家族に感想を聞きながら、見やすく配置するよう工夫しました」

二木さんのひとこと

 大見出しが問題点と衝撃を率直に語っています。「理不尽」「何も知らなかった」などの言葉からも、強い思いが伝わります。

奨励賞

信州の野鳥たち

信州の野鳥たち

原村・原中3年
戸谷とや 春輝はるきさん

AI2045

AI2045

松本市・松本秀峰中等教育学校3年
神谷かみや 夏帆なつほさん

初V~達成直後の気持ち~

初V~達成直後の気持ち~

松本市・信大付属松本中3年
小畑こはた 凜太朗りんたろうさん

生き物を取りまく環境~愚かな人間達の行い~

生き物を取りまく環境~愚かな人間達の行い~

佐久市・望月中1年
江本えもと 和弥かずやさん

働き方改革はみんなのための法律じゃない!

働き方改革はみんなのための法律じゃない!

千曲市・屋代高付属中1年
高橋たかはし 初嘉ういかさん/小島こじま 凪紗なぎささん

信じてください中学生を

信じてください中学生を

長野市・若穂中2年
鈴木すずき 結菜ゆうなさん

猛暑が与える経済への影響

猛暑が与える経済への影響

長野市・広徳中3年
伊東いとう 南々星ななせさん

長野市歌から紐解く私達の信州

長野市歌から紐解く私達の信州

長野市・市立長野中1年
飯田いいだ 美奈みなさん/植田うえた 蒼衣あおいさん

信州GLOBAL

信州GLOBAL

長野市・信大付属長野中2年
西窪にしくぼ かなたさん

猛暑

猛暑

長野市・信大付属長野中2年
滝沢たきざわ 康介こうすけさん

特別賞

戦争を知らない世代へ伝えたい事

戦争を知らない世代へ伝えたい事

阿智村・阿智中3年
佐藤さとう 綾音あやねさん

世の中の被害&災害 死者増加!?

世の中の被害&災害 死者増加!?

阿智村・阿智中3年
はやし 優衣ゆいさん

信州の山の危機!STOP!松枯れ

信州の山の危機!STOP!松枯れ

松本市・山辺中1年
藤沢ふじさわ 結衣花ゆいかさん

熱い!迫力満点長野の祭

熱い!迫力満点長野の祭

松本市・奈川中2年 高田たかだ 稔里みのりさん

信州で感じる愛

信州で感じる愛

木曽町・開田中1年
溝口みぞぐち 愛香まなかさん

いいだ人形劇フェスタ2018

いいだ人形劇フェスタ2018

佐久市・佐久長聖中2年
菊原きくはら 心粋こいきさん

戦争終わらず不安に生きる沖縄

戦争終わらず不安に生きる沖縄

千曲市 屋代高付属中1年
渡部わたなべ 愛華あいかさん

半端ない!この暑さ!平成最後の夏!

半端ない!この暑さ!平成最後の夏!

長野市・若穂中1年
峰村みねむら 成実なるみさん

小学生の部

優秀賞

スマホいる?いらない?

白馬村・白馬北小6年 大畠おおはた 沙優姫さゆきさん

便利で楽しい一方、依存症も

 「情報は新聞やテレビで得られるのに、高校2年生の姉や友達がスマートフォンを使う姿を見て、なぜスマホが必要なのか調べました。便利な点と問題点を左右で分けて、『ビジネス』『依存』など項目別にまとめました。勉強など、便利で楽しい使い方がある一方で、SNS(会員制交流サイト)によるいじめや、使い過ぎで依存症になる問題も知りました。将来スマホを持ったときも、新聞や辞書を使うように心掛けたいです」

二木さんのひとこと

 スマホに長所も短所もあることを整理しました。その上で、大見出しにした課題に対して自分なりの考えを示しています。

2018年夏 長野県知事選
 10代の有権者はどう向きあったか

下諏訪町 下諏訪北小6年 井出いで 咲子さきこさん

選挙権、自分もそう遠くない

 「新聞で2022年4月に成人年齢が18歳に下がることを知りました。選挙権年齢も18歳以上に下がっており、自分がその年齢になるのはそう遠くないと思ったのがテーマ選びのきっかけです。新聞は、10代の高校生と大学生がどんな思いで投票し、その結果どう思ったかという流れが分かるよう矢印も使ってまとめました。自分で考えて投票するには、世の中がどんな状況かを常に見ておくことが大事だと分かりました」

二木さんのひとこと

 10代の有権者が県知事選挙とどのように向き合ったか分析しました。主権者としての意識を持って考えています。

信州の食文化を知ろう!

長野市・山王小5年 大矢おおや うたさん

「ざざ虫」知りませんでした

 「去年の夏に家族で市場に見学に行って、信州の食べ物に興味が湧きました。新聞を見ていると、『すんき』という漬物が県外にも届いていることなど発見がたくさん。昆虫は蜂の子は食べたことがあるけれど『ざざ虫』は知りませんでした。インターネットでざざ虫の写真を検索して、『これを食べるのか』と見た目に驚きました。今もスーパーやお寿司屋さんに行くと『これはどこで取れた食べ物だろう』と気になります」

二木さんのひとこと

 1年にわたり信州の食べ物に関する記事を集めました。そこから、海のない長野県の風土と食文化との関わりを見つけました。

信州の食べ物には色々な工夫が…!

川上村・川上第一小4年 中島なかじま 優奈ゆなさん

一つのお菓子に試作100回!

 「料理が好きで、家族のためによく作っています。普段料理に使ったり、食べたりしている食べ物を、誰がどんな思いで作っているか知りたいと思いました。昨年4月に引っ越してきた長野県のことも知りたかった。一つのお菓子を作るために100回も試作をする人がいると知って、すごいと思いました。長野県は苦労をしながら頑張る人がたくさんいる。誰かが一生懸命作ってくれた食べ物をこれからも大事にしたいです」

二木さんのひとこと

 信州の食材に思いを込めて新しいものを作っている人たち。その努力に感動して応援していることが、色の使い方からも伝わります。

宇宙研究で活やく長野県の研究者

飯田市・千代小3年 福沢ふくざわ 優衣ゆいさん/田中たなか 愛莉あいりさん

火星の大接近、宇宙への興味(福沢優衣さん)

 「夏休みに花火をしていたら、見たことのない星が赤く光っていて不思議に思いました。新聞を読んで15年ぶりに大接近した火星と分かり、長い時間をかけて地球と近づいたり離れたりすると知り、宇宙の仕組みに興味が湧きました。県内出身の研究者が解明しようと活躍していて、諏訪市の企業の技術が小型探査機に使われていることも分かりました。新聞を通して長野県が宇宙研究で頑張っていることを知ってほしいです」

長野県の会社の技術も、すごい(田中愛莉さん)

  「4年生のお姉ちゃんが理科で星座の勉強をしているのを見て、宇宙に興味を持ちました。スクラップ作りは仲のいい優衣ちゃんに誘われました。一緒にできて楽しかったです。宇宙についてはまだ習っていないので、新聞記事の中身は難しかったです。でも小型探査ロボット『ミネルバ2』に長野県の会社の技術が使われていることを知ってすごいと思い、伝えようと思いました。冬からは月の勉強が始まるので楽しみです」

二木さんのひとこと

 県出身の研究者や県内企業が宇宙に関連して活躍していることを知りました。新発見への期待、わき上がる興味を表現できています。

今年の夏は何かおかしい!?
猛暑というより酷暑!!

長野市 信大付属長野小3年 山崎やまざき 紅葉くれはさん

また暑くなるのではと心配

 「今年の夏は暑く、熱中症の人が多く出ていると知り、気になって調べてみました。家の中にいても熱中症になることにびっくりしました。新聞に載っている長野市の最高気温、最低気温と平年差を調べ、一目で分かるようグラフにまとめてみたところ、台風が接近した日以外は平年よりすごく暑かったことが分かりました。来年以降も暑くなるのではないかと心配です。冬も暖かくなり、雪が降らなくなってきていると感じます」

二木さんのひとこと

 新聞の表から折れ線グラフと棒グラフを作成。データを分析して平年よりも3.6度ほど高かったと具体的に明らかにしました。

人のくらしがちきゅうをこわす

富士見町・境小2年 徳永とくなが そよかさん

私の好きな動植物にも影響

 「人が出したごみが私の好きな動物や植物に悪い影響を与えると知り、どうにかしないと、と思ったのでテーマに選びました。地球温暖化や海洋汚染といったごみの増加による問題を並べて見やすくしました。外国ではプラスチック製のストローを使うのをやめる動きもあると分かり、参考になりました。1人でできることは少ないけれど、プラスチック製品を買わないなど、地球のことを考えることが大切だと感じました」

二木さんのひとこと

 環境問題が私たちの生活の仕方につながっていると分かりました。一人では解決できないので協力が大事だと考えました。

奨励賞

信州の発展を支えた蚕

信州の発展を支えた蚕

長野市・塩崎小6年
島田しまだ 美空みくさん

昔から受け継がれてきたかいこ~これからも伝えていきたい~

昔から受け継がれてきたかいこ~これからも伝えていきたい~

東御市・祢津小5年
塩崎しおざき 桜子さくらこさん

期待ふくらむ2020東京五輪

期待ふくらむ2020東京五輪

長野市・川田小5年
西沢にしざわ 琴音ことねさん

何でもネーチャー

何でもネーチャー

千曲市・上山田小4年
松崎まつざき 心結みゆいさん

地球に生きる命

地球に生きる命

千曲市・上山田小4年
寺島てらしま 朱子あかねさん

そなえよう!巨大地しん

そなえよう!巨大地しん

飯田市・千代小3年
小田おだ 来奈らなさん

自ぜんさいがいとわたしたち 生かして生きる

自ぜんさいがいとわたしたち 生かして生きる

大町市・大町南小2年
平出ひらで ななさん

特別賞

タイ洞窟13人の救出劇

タイ洞窟13人の救出劇

安曇野市・穂高西小5年
小畑こはた 智世ちせさん

せかいの国でもたくさん災害

せかいの国でもたくさん災害

大町市・大町南小2年
高田たかだ 蒼斗あおとさん

大人でも答え出ない問題に挑戦

信濃毎日新聞社NIEアドバイザー・元県中学校長会長 二木 治樹さん

 本年度も、寄せられたスクラップ新聞を見て、小中学生の関心が身近な地域から世界、宇宙まで広がっていることを実感しました。猛暑や自然災害、環境問題に着目した作品が目立つのは、現実社会の課題を反映しています。   新聞には、さまざまな出来事が人々の喜びや悩みなどとともに載っています。自分でテーマを決めて記事を集め、分類の切り口や捉え方をいくつも試すことで、 見えてくることがあります。何かを見つけるまで追究したか、見つけたことを見出しやレイアウトで伝えているか、を私たちは見ています。  小学生の 部は、選んだ記事を読み込んで作品にしていることが分かります。毎日の気温表からグラフを作り、暑さの深刻さを分析した作品は、教科で学んだことを活用し ようとする姿勢がうかがえました。10代の有権者という切り口で県知事選を捉えた作品には、主権者意識の芽生えを見ました。  中学生の部は、猛暑を経済の視点からも見た作品が複数ありました。打撃と効果に分けたり、分野で分けたり。他のテーマの作品も合わせ、記事の分け方、切り口に思考の跡が見えました。また、大人も答えを出せずにいる問題に挑み、社会に対して主張、提言を表現しています。  長期間にわたって新聞を開いて記事を見つけるほど、知識や考えが広がり、深まります。記事を読んだり分類したりした時に感じたこと、疑問を大事にすることで、自分の意見が持てるようになります。作品を仕上げる過程では表現力や構成力、デザイン力が磨かれます。  これからも、新聞をきっかけに、変化し続ける社会を知り、自分も関わっていると感じながら学んでいってほしいと思います。