2019年10月19日

県内企業が被災地支援

 県内企業が台風19号の被災地支援に相次いで乗り出している。洗浄機と発電機を貸し出したり、衣類や靴を配ったりして、被災者の復旧作業や生活をサポート。ヒーターなど自社製品を避難所に貸し出す企業もある。
 農業機械販売、修理などの田中機械(上高井郡小布施町)は、長野市赤沼のセブン―イレブン長野アップルライン店駐車場で、泥を落とすための洗浄機と発電機を被災者に無償で貸し出している。自社から約10台ずつを持ち出したほか、全国の知人に協力を要請。合わせて洗浄機約25台、発電機15台ほどを用意した。
 16日に貸し出しを始め、連日多くの被災者が借りに来ている。受け付けは午前10時から午後5時まで。田中良実社長は「復旧が少しでも早く進むよう、力になりたい。洗浄機や発電機を持っている人がいれば、貸し出しへの協力をお願いしたい」と話す。
 スポーツ施設の企画設計などを手掛けるアイアンクロウ共同体(同)は同じ場所で、イベント用に作ったジャンパー、Tシャツなどを被災者に無料で配っている。「衣類を流された被災者の方々に使ってほしい」と小林秀樹代表。スポーツブランドからも協力の申し出があるという。
 靴販売のシューマート(長野市)は、避難所となっている長野市古里小学校で、運動靴と長靴を被災者に無料で配布している。15日から19日にかけ、計約800足を提供する予定。霜田清会長は「着の身着のままで避難した人も多い。復旧活動に靴は欠かせないので、役立ててほしい」と話す。同市と市社会福祉協議会にも長靴を寄付している。
 オリオン機械(須坂市)は須坂、長野両市の避難所など6カ所に、自社製の業務用ヒーター計12台を提供。体育館などを利用する避難所はこれから寒さが増すとみて、協力を申し入れた。須坂市北部体育館にはヒーター2台が運ばれ、暖房に役立てている。
 自動車部品加工が主力で非常用浄水器の開発も手掛けるミヤサカ工業(茅野市)は、避難所の長野市豊野西小学校にコック(栓)付きのポリタンク(容量20リットル)10個を届けた。防災用品開発製造のPDジャパン(長野市)は、太陽光で発電した電気を蓄える電源供給システムを同市豊野支所に無償で貸し出している。

被災者に洗浄機を貸し出す田中機械の田中社長(右)=18日、長野市赤沼
オリオン機械が避難所に提供したヒーター=18日、須坂市北部体育館