2019年10月31日

代行バス 国が財政支援を検討

 台風19号で被災し一部区間で代行バスを運行している上田電鉄別所線(上田市、上田―別所温泉、11・6キロ)に対し、国が運行経費への財政支援を検討していることが30日、分かった。赤羽一嘉国土交通相が同日の衆院国土交通委員会で「国が一定の支援ができないか、前向きに考えていく」と述べた。
 赤羽国交相は、上田電鉄をはじめ財政基盤が弱い地方鉄道は「高校生の通学や高齢者の通院の足になっている」と説明。支援の検討について「先延ばしにするつもりはない。省を挙げてしっかりと具体化していく」と明言した。
 国交省によると、バスによる代替輸送をしている鉄道事業者への補助制度は今のところない。今後、支援対象の路線や補助割合などを検討する。
 別所線では千曲川に架かる鉄橋の一部が崩落。15日から下之郷―別所温泉間で列車運行を再開し、上田―下之郷間は代行バスを走らせている。上田電鉄によると代行バスは地元事業者に委託し、同区間を1日39本運行。必要経費は「1日数十万円」という。代行バスの運行は鉄橋が復旧するまで必要になる見込みで、同社は上田市を通じて国の支援を求めている。
 支援制度ができれば、通学者を対象に上田―田中(東御市)間で代替バス輸送をしているしなの鉄道(上田市)も対象になる可能性がある。