2019年11月 9日

雪降る前に「少しでも力に」 週末多くのボランティア

 台風19号による県内各地の被災地に9日、週末を利用して多くのボランティアが訪れた。千曲川の堤防決壊などで大きな被害が出た長野市では約2千人(県社会福祉協議会まとめ)が活動。被害発生から間もなく1カ月を迎え、雪が降る時季も迫る中、その前にできるだけ片付けを進めようと、住宅から泥をかき出したり、畑のごみを運び出したりした。
 午前9時前、同市小島の市北部災害ボランティアセンターには続々と人が集まった。この日朝の長野の最低気温は0・2度。ニット帽やダウンジャケットを身に着けた人や、足踏みをして寒さを紛らわせる人も。受け付け後、バスで活動場所に向かった。
 山口県防府市の会社員清水哲朗さん(44)は、センターがボランティア用に用意したカイロを受け取った。3日から県内や埼玉県に滞在して片付けを手伝っており、長野市では4回目だが「長野の寒さを甘く考えていた」。冷え込みが厳しくなる今後を見据え「雪が降る前に、ある程度復旧の見通しが立つようにしたい」と語った。
 中高生ら若い世代の姿も目立った。北佐久郡御代田町の高校1年内堀侑(たすく)さん(15)は2回目の参加。ボランティアをしたいと話す友人もいるといい「やれることは全部やるつもりで、ちょっとでも力になりたい」。家族3人で訪れた長野市柳原の会社員藤森沙耶華さん(36)は、自宅は無事だったものの「目と鼻の先が被災し、何かできないかと家族で話し合って参加することにした」と話していた。
 長野市では、市や市社会福祉協議会、ボランティア、自衛隊などが連携し、市内の被災地域に残る大量の災害ごみを運び出す取り組み「One Nagano(ワンナガノ)」を10月下旬から展開。毎週末を集中的に取り組む日と位置付けており、市社協の担当者は「多くのボランティアが来てくれているので、どんどん進めたい」としている。
 県社協によると、9日は飯山市や南佐久郡佐久穂町でもボランティアらが被災した住宅の片付けなどを進めた。

リンゴ畑の災害ごみを片付けるボランティアたち=9日午前10時58分、長野市津野