2019年11月23日

「アップルライン」 リンゴ直売所、相次ぎ再開

 台風19号で大きな被害を受けた長野市東北部の国道18号、愛称「アップルライン」沿いの複数のリンゴ直売所が営業を再開しつつある。被災を免れた農園のリンゴの販売を始める直売所や、店の片付けと並行しながら販売に乗り出すところも。県内外のお客でにぎわった日常を取り戻そうと復旧を進めている。
 同市赤沼のリンゴ農家、成田崇夫さん(37)は23日に国道沿いの直売所を再開する。近くの農園は浸水したが、同市豊野町などの畑で栽培し、被災を免れたリンゴを売り出す。被災後、多くの知人の助けと顧客からの見舞いの電話を受け、「リンゴの産地をなくしてはいけない」との思いを強くした。
 22日もリンゴの収穫や選別などの準備に追われた成田さん。「(地元に)暗い雰囲気は残っているが、直売所の再開で少しでも明るくしたい」と前を向いた。
 豊野町浅野の国道沿いで農園を営む倉石忠昌さん(81)は、浸水した直売所の営業を11月4日に再開。辛うじて水に漬からなかった収穫前のわずかなリンゴと、知人の農家から仕入れた分を合わせて販売する。畑や直売所の周辺には泥が残り、片付けは終わっていない。倉石さんは「来年また良いリンゴを作るためにも頑張りたい」と話した。

23日から販売するリンゴを選別する成田さん