2019年11月28日

「100年に1度の大雨」10ミリ以上超える

 台風19号豪雨時の千曲川立ケ花地点(中野市)より上流域の2日間の平均雨量が196・8ミリに上り、国の信濃川(千曲川)水系河川整備基本方針が「100年に1度の大雨」を想定して定めた雨量の計画値(186ミリ)を10ミリ以上超えていたことが27日、国土交通省への取材で分かった。計画値は、洪水時の想定最大流量(基本高水)を設定する上での算出根拠にもなっている。同省は「基本方針を見直すかどうかも含めて検討していく」(河川計画課)としている。
 基本方針は2008年に国交省がまとめた。計画雨量は、1974(昭和49)年の信濃川水系工事実施基本計画を踏襲しており、69年まで44年間の実績データを基に決定。「100年に1度の大雨」に対応できると想定し、立ケ花より上流域の計画雨量(2日当たり)は186ミリと定めている。
 北陸地方整備局は当初、立ケ花より上流域の平均雨量(10月11日午前10時~13日午前9時)は45カ所の観測所の雨量を基に、26年の観測開始以降で最大の186・6ミリを記録したとする速報値をまとめていた。その後、県や民間の観測所を含む57カ所の雨量を平均して算出したところ、さらに多かったことが分かったという。
 台風19号では、国管理の7河川計12カ所で堤防が決壊。国交省の調べでは、千曲川のほか、茨城県の久慈川も基準地点の山方(常陸大宮市)で2日間の平均雨量が255ミリに達し、基本方針の計画雨量235ミリを超えた。