2019年12月11日

千曲川の霞堤 千曲市長「閉鎖を」

 千曲市の岡田昭雄市長は10日の市議会一般質問で、台風19号による千曲川の増水で市役所新庁舎一帯が冠水したのは、千曲川右岸の「霞(かすみ)堤」と呼ばれる堤防の不連続部分が要因とみて「遊水池機能として一定の面積を確保しつつ(不連続部分の)閉鎖をしたい」との考えを明らかにした。
 岡田市長は、堤防が低くなっている部分から大量の水が市街地に流れ込んだとの見方を示していた。岡田市長は答弁で、同様の増水がいつ起きるか分からず、早急の対応が必要と指摘した。
 市長は取材に「下流域のことを考え、遊水池としての機能を持たせた上で閉鎖できればいい」と説明した。今後、国に直接、要望するとしている。
 霞堤は枝状になった堤防で、下流側の堤防は上流に向かうほど本流から離れるように設置されている。堤防の不連続部から水が逆流して一時的に水をためる遊水池としての効果もあるとされる。
 国土交通省千曲川河川事務所(長野市)は取材に「霞堤の整備については市と協議しながら検討していきたい」と話した。
 同省の杭瀬下水位観測所では10月12日午後9時50分に千曲川の水位が6・4メートルに到達した。

手前から下流側(奥の方)に向かって堤防(上部は道路)が低くなっている部分。下流側の堤防は右側に延びている=10日