2019年12月27日

長沼小の児童「ありがとう」 校舎が使えない間過ごした柳原小と「お別れ会」

 台風19号で被災した長野市長沼小学校の児童が26日、校舎が使えない間を過ごした同市柳原小の児童との「お別れ会」を柳原小の体育館で開いた。長沼小は仮設校舎が完成し、来年1月8日から仮設と元の校舎で授業を行う。27日の終業式を前に、柳原小の児童に「たくさんの元気を分けてくださり、ありがとうございました」と感謝を伝えた。
 長沼小の児童数は92人、柳原小は403人。これまで約2カ月間、授業は別だったが、休み時間に一緒に遊んだり、児童会の行事で交流したりして関係を築いてきた。
 お別れ会は長沼小児童会が主催。学年ごとに「新しい友達ができた」「休み時間にドッジボールに誘ってくれてうれしかった」と思い出を大きな声で伝えた。感謝を伝える合唱も歌った。元気なあいさつなどの行動で点数を集める柳原小の活動に長沼小も参加。「一緒に過ごした印」として、8882ポイントを柳原小の児童らに贈った。
 柳原小は、児童会が集めた未使用のハンカチ約300枚やマスクを贈り、歌で励ました。児童会長で6年の市川楓真(ふうま)君(11)は「長沼小の校舎は完全復旧していなくて大変だと思うけれど、友達として全力でサポートしたい」。最後は柳原小児童が花道をつくり、長沼小の児童を拍手やハイタッチで送り出した。
 お別れ会後、登校当初は緊張していたという長沼小6年の板倉汐音(しおん)さん(12)は「(柳原小の)祭りに招待してもらって良い交流ができた」。6年の成田舶朗君(12)も「あいさつの声を掛けてくれ、受け入れてもらった。学んだことを長沼小に持って帰りたい」と話した。
 長沼小は校舎が1・7メートル浸水。11月5日、柳原小への通学バス運行を始め、授業を再開した。

柳原小の児童に拍手で見送られながら体育館を出る長沼小の子どもたち=26日正午、長野市柳原小