2020年2月27日

長野の決壊現場 基礎地盤は粘土層

 昨年10月の台風19号災害で決壊した長野市穂保の千曲川堤防の基礎地盤について、国土交通省千曲川河川事務所は26日、水が浸透しにくい粘土層だったとの見解を明らかにした。決壊箇所を埋めていた仮堤防の撤去後、決壊箇所の上下流の堤防で実施したボーリング調査の結果などを分析した。
 決壊を巡り、有識者でつくる同省の千曲川堤防調査委員会(委員長・大塚悟長岡技術科学大教授)は、越水で堤防の住宅地側が削られ、水圧に耐えきれなくなったのが主な原因と結論付けた。堤防下に砂利層があり水が浸透して決壊した可能性については、堤防の基礎地盤が粘性の土で水を通しにくいため主要因ではない―としていた。
 ただ、決壊後に設置した仮堤防の撤去後、あらためて堤防の基礎地盤を精査することになっており、同事務所は1月から付近の7カ所でボーリング調査を実施。この結果、基礎地盤は粘土層だったとの見方を強めた。
 同事務所は、地元の長沼地区の各区に対し調査結果を順次、伝えている。「調査結果を精査し、住民の意見も踏まえた上で今後の堤防の工法などを検討する」としている。