上田電鉄(上田市)は26日、復旧を進める別所線千曲川橋梁(きょうりょう)の検査作業を市内で行った。鉄橋は台風19号による千曲川の増水で左岸側が崩落。鉄骨の大部分は目立った傷みがないため、補修して再利用する方針。同日は橋の専門業者が約60本を一つ一つ確かめた。
1924(大正13)年に架けられた橋梁は全長224メートル。台風19号による千曲川の増水で左岸堤防が削られ、左岸側が44メートルにわたり崩落した。同社が解体し、今月中旬に現場からの搬出を終えた。
空き地に並んだ鉄骨は長いもので10メートルほど。レールや枕木を敷く橋桁など、近くで見ると大きさとシンボルの赤色が一層際立つ。設置以来、塗装を重ねて利用を続けてきたが解体は初めてで、焼き切って分離した跡が生々しい。業者は国基準に従い、打音検査などで状態を確認。具体的な補修方法に生かすという。
上田電鉄の矢沢勉運輸課長は「多くの部分は再利用できそう。2021年春の全線開通に向けて頑張っていきたい」と話した。今後は流失した左岸橋台の新設の後、国による堤防本復旧も始まる見通し。復旧に当たり、上田市が鉄橋を保有し、費用の97・5%を国が実質的に負担する。
2020年2月27日
別所線「赤い橋」再利用の方針

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