2020年2月27日

新型肺炎 長野の被災地 炊き出し自粛

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、長野市の台風19号被災地でも炊き出しや会合を自粛する動きが出始めた。被災者支援の必要性はまだ薄れていないものの、ボランティア関係者は「感染拡大を防ぐには仕方がない」と説明。早期終息を願っている。
 「コロナウイルスの影響を考慮して当面は炊き出しはお休みします」。同市赤沼の赤沼区公会堂に26日、張り紙が出た。この公会堂など長沼地区の3カ所で毎週末に炊き出しを続ける市内のボランティア団体「HopeApple」(ホープアップル、旧穂保被災者支援チーム)は、3月8日までの自粛を決めた。同団体によると、炊き出しには1カ所に毎回100人ほどの住民が集まっていた。
 同団体代表の太田秋夫さん(68)=長野市=は「高齢者や免疫力が低下しているとみられる被災者もおり、自粛を決めた」とし、苦渋の選択をうかがわせる。
 県内外のボランティアらが定期的に続ける情報共有会議も、佐久市や長野市で予定していた会合を延期や中止。事務局を務める長野県NPOセンター(長野市)の担当者は、県が主催イベントや行事を原則延期・中止する方針を参考に決めた―と話した。

炊き出しの自粛を伝える張り紙=26日、長野市の赤沼区公会堂