2020年2月28日

しなの鉄道、赤字1億円以上 19年度決算見通し

 しなの鉄道(上田市)は27日、2019年度決算で1億円以上の最終赤字になる見通しを明らかにした。台風19号による設備被害や運休に伴う減収などが影響した。春日良太社長は、税引き前損益が1億円程度赤字の見通しとし「税引き後の最終赤字はさらに増加する可能性がある」と述べた。最終赤字は15期ぶり。
 昨年11月時点で3億2千万円と見込んでいた台風による損失額は3億円に修正した。精査の結果、破損した豊野駅(長野市)近くの変電所などの被害額が減少。東御市の千曲川右岸の護岸が崩落した影響で上田(上田市)―田中(東御市)間を約1カ月運休した際に運行した代替バスの費用約7千万円は、国や県、長野市―北佐久郡軽井沢町間の沿線市町がほぼ全額負担する見込み。
 同社は19年4~12月の輸送実績と業績も発表した。台風後の運休などでしなの鉄道線(軽井沢―篠ノ井)と北しなの線(長野―妙高高原)の合計輸送人員は前年同期比3・1%減の1107万3876人。運賃収入も22億7900万円で4・9%減少した。
 春日社長は1~2月の実績について、雪不足や新型コロナウイルスの影響で前年を下回っていると説明。「厳しい状況だが、7月に運転開始見込みの新型車両をPRしながら乗客確保に努力したい」とした。