2020年3月12日

東御の海野宿橋 強度高めて復旧

 国土交通省長野国道事務所(長野市)は11日、昨年10月の台風19号で崩落した東御市本海野の海野宿橋の復旧工事で、護岸が崩れても橋が壊れないよう基礎を深くすると明らかにした。今回被災した千曲川右岸の護岸は過去に少なくとも2回、洪水で崩れていたことが分かっており、強度を高めて復旧させる。
 海野宿橋を含む市道は1999年に完成。橋台は陸上にあり、従来は地盤に基礎を直接置く工法で、くいを打ち込むなどの深い構造ではなかった。
 台風19号では護岸が約400メートルにわたって崩れ、海野宿橋と橋に接続していた市道が崩落。海野宿橋は、しなの鉄道の線路上に架かっているため、上田(上田市)―田中(東御市)間が1カ月ほど運休する事態になった。
 国交省千曲川河川事務所(長野市)は11日の取材に、海野宿橋周辺で進めている護岸の復旧工事について「来年の3月末の完成を目指したい」との見通しを示した。
 被災前とほぼ同じ場所に高さ10メートルほどの護岸を長さ480メートルにわたり、土を盛ってコンクリート製の護岸を造る。護岸にブロックなども積んで強度を高め、工事用に設けた仮の堤防を完成後も残し、護岸を保護する。
 東御市本海野の千曲川護岸と海野宿橋を含む市道の復旧工事は、大規模災害復興法に基づく権限代行で国が実施している。

くいを打つなど基礎を深くした上で復旧させる海野宿橋=11日、東御市