2020年3月14日

ボランティアら被災家屋で片付け 長野市津野

 台風19号による千曲川の堤防決壊から5カ月となった13日、決壊現場近くの長野市津野で、ボランティアらが支援の遅れていた被災家屋の片付けに取り組んだ。被災地では家屋の解体や改修が進む一方、自宅を再建するかどうか決められず、今も片付けにほとんど手の付かない住民もいる。支援するNPO法人の担当者は「その人にとって何が一番いい選択か、一緒に考えながら支援したい」と話した。
 この日の作業はNPO法人アイキャン(名古屋市)が担った。長野市災害ボランティアセンターがボランティアによる支援活動を縮小した昨年12月下旬以降、独自にボランティアを募集。当初は自宅を解体するつもりで泥が入ったままにしていた被災者が、家族と話し合ううちに改修も考えるようになり、支援を依頼するケースがあるという。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同法人はボランティアの募集を今月初めに一時中断したが、この日活動を再開。同法人のスタッフ1人とボランティア2人が、土壁を剥がす作業などを進めた。
 感染症対策で臨時休校中の小諸市芦原中学校1年、野本晃多さん(13)は、自営業の父親(47)に誘われて初めて参加。「被災した人たちの生活には多くの支障がまだあると思う。少しでも片付けを進めたい」と話した。

被災家屋で土壁を剥がし、袋に詰めるボランティアら=13日、長野市津野