2020年3月17日

へこたれない強さ胸に前へ 長野・長沼小で卒業式

 県内公立小学校の2019年度卒業式が17日、ピークを迎えた。新型コロナウイルスの感染防止対策で規模を縮小しての開催。昨年10月の台風19号で被災した長野市長沼小は近くの市東部文化ホールで開いた。6年生14人が中学校の制服姿で出席し、災害と向き合った経験、先生や友達との思い出を胸に巣立った。
 ホールは復旧工事中の学校体育館に代わる会場。新型コロナ対策で臨時休校となっており、児童たちは2週間ぶりに再会した。校歌斉唱などは行わずに日程を短縮し、出席者を卒業児童、教職員、保護者に限って実施。それぞれマスクを着けて臨んだ。
 北沢克敏校長はあいさつで、被災後も下級生に笑顔で寄り添った卒業生の姿に触れ「皆さんの中には相手の気持ちを第一に考える優しさ、へこたれない強さがある。強みを自信に、夢に向かって羽ばたいてほしい」と呼び掛けたという。卒業生一人一人に「遊んでくれてありがとう」などと記した在校生のメッセージも贈られた。
 式後は外に出て記念撮影をしたり、先生に花を渡したりした。林萌々香(ももか)さん(12)は地元の風景を描いて担任教諭に贈り「温かくて明るい友達がいる長沼小が好き。卒業式ができて良かった」。卒業生はその後、長沼小を訪れて母校に感謝と別れを告げた。
 県教委によると、県内公立小学校ではこの日、163校が卒業式を実施。公立中学校のピークは18日で94校が実施するという。

卒業式を終え、担任教諭に感謝の気持ちを込めて花を渡す長沼小の卒業生=17日午前10時42分、長野市東部文化ホール