2020年3月19日

災害共に乗り越え 長野・豊野中で卒業式

 昨年10月の台風19号で床上浸水した長野市豊野中学校で18日、卒業式が行われた。3年生3クラスの89人は被災後の厳しい環境の中、受験勉強に励むなどしてきた中学校生活の思い出を胸に、門出の日を迎えた。
 新型コロナウイルス感染防止対策で、式は卒業生、保護者、教職員に限って体育館で証書授与のみを実施。式に先立ち、出席できなかった在校生のビデオメッセージを流した。校内には被災後に全国各地の学校などから届いた寄せ書きも張った。
 式後、クラス別に最後の学級活動があった。2組では担任の高橋明日香教諭(29)が「過酷な環境の中、個性豊かな仲間たちと過ごしてきた皆さんは、どこへ行っても大丈夫」とエールを送った。生徒たちは1人ずつ今後の抱負を語り、それぞれの道に進む仲間同士、励まし合った。
 3年生は被災後に一時、市立長野中学・高校の教室を借りて授業を実施。大学生らの学習支援も受けつつ勉強し、年明けから仮設校舎も使って生活を送った。2組ルーム長の佐野圭悟さん(15)は「卒業の日を迎えられてうれしい。被災経験や文化祭などの楽しい思い出を通してそれぞれが学んだことを生かし、頑張っていきたい」と語った。
 18日は同様に台風で床上浸水して一時休校した近くの東北中でも卒業式があった。

担任教諭に感謝の思いを伝える生徒たち