2020年4月 5日

被災地 ピカピカの1年生 長野・長沼小で入学式

 昨年10月の台風19号で被災した長野市長沼小学校で4日、入学式があり、新入生14人が笑顔で登校した。新年度の全校児童は前年度とほぼ同じ91人。この日は始業式もあり、新年度のスローガン「長沼に元気を!長沼を笑顔に!」が掲げられ、新たなスタートを切った。
 同校の3階建ての本校舎は1階が浸水して使えず、児童たちは仮校舎も使っている。体育館は改修中のため、入学式には会議室を利用。新型コロナウイルス感染予防のため来賓や在校生の出席をなくし時間も短くした。
 仮校舎入り口に飾られた花のプランターには「春を待つ」などと書かれ、新入生も「ピカピカだね」と、うれしそうだった。
 入学式後、災害ボランティアから贈られたチューリップの花が、新入生一人一人に教員から手渡された。金箱美柚(みゆ)さん(6)は仮住まいから4年生の兄、真武(まなむ)君(9)とスクールバスで通うといい「算数の勉強を頑張りたい」と目を輝かせた。母、紘巳(ひろみ)さん(36)は「災害と感染症のため式を開けるか心配したが、温かな式をしてもらった」と感謝していた。
 下育郎(しもいくお)校長(57)は「まずは入学する決断をしてもらったことに感謝したい。学校と地域が手を携えて元気な長沼にしたい」と話していた。

仮設校舎の玄関前で記念撮影する新入生と保護者たち