2020年4月14日

県内初の災害関連死認定 飯山の70代男性

 飯山市は14日、昨年10月の台風19号の影響で、市内の70代男性を災害関連死と認定したと明らかにした。男性は水害後に自宅の片付けをしていた際、粉じんを吸い込み、肺炎を発症したことが原因で死亡したという。県によると、災害関連死の認定は県内初。台風19号による県内の死者は、同市の男性を含め計6人になった。
 市によると、男性は水害発生直後の昨年10月14日からしばらくの間、浸水した自宅と物置きの片付けを続けていたが、体調不良を訴え、市内の診療所を受診。肺炎の疑いがあったため別の病院に入院したが、11月に死亡した。
 市は、市内の被災状況を調べる中で男性の死亡を把握。関連死に該当する可能性があることを遺族に説明した。3月30日に医師と弁護士、大学教授など計5人でつくる審査会に諮り、その意見を踏まえて翌31日に関連死と認定した。男性は世帯主に当たり、災害弔慰金支給法に基づき500万円を支給する。
 男性の事例は、14日に県が県庁で開いた「暮らし・生業再建本部会議」でも報告された。県は、現時点で飯山市以外の市町村から関連死についての報告はないとしている。台風による県内の人的被害はこの他に、重傷14人、軽傷136人(8日時点)。
 台風19号災害の関連死を巡っては、大きな被害を受けた長野市でも、被災後に体調を崩して死亡した男性1人と女性1人の少なくとも2人の遺族が、避難生活の負担が原因だったとして市に相談している。市は3月、医師や弁護士らでつくる審査会を開き、死因となった病気・けがと災害との因果関係を認定するための基準を確認。今後、具体的な審査を行う。