2020年5月 9日

決壊堤防の道路 県道として拡幅整備へ

 県長野建設事務所は8日、昨年10月の台風19号災害で破堤した長野市穂保の千曲川堤防の道路を県道として拡幅整備することを検討していると明らかにした。地元住民が災害時の迅速な避難経路や渋滞対策として要望していた。同建設事務所は今後、国や同市、上高井郡小布施町などと協議し、詳細を詰める。
 国土交通省千曲川河川事務所が同日、堤防の復旧工事現場で、長沼地区の住民代表でつくる同地区復興対策企画委員会向けの説明会を開催。この場で、県道としての拡幅整備方針が示された。
 同建設事務所によると、県道としての整備を検討しているのは千曲川左岸の堤防道路で、長野市の村山橋から小布施町の小布施橋までの約5キロ区間=地図。現在は1車線で市道と国の河川管理道路となっているが、2車線に広げるという。
 現在、長沼地区の住宅地には県道村山豊野停車場線が通っているが、通勤時間帯の混雑などが課題。同地区復興対策企画委の柳見沢(やなみさわ)宏委員長は取材に「県道として整備されれば堤防が今より高くなり、堤防強化にもつながる。災害時には住民の避難がより早くなる」と期待した。
 一方、千曲川河川事務所は同日、破堤箇所の前後140メートル区間で堤防の両側をコンクリートブロックで覆う工事がほぼ完了したと説明。同区間を含めた前後560メートル区間は同様の工法で本年度中に工事を終えるとした。