昨年10月の台風19号で浸水して使えない状態が続いていた長野市長沼支所が11日、プレハブ平屋の仮設庁舎で業務を再開した。近くの千曲川堤防が決壊した災害から間もなく7カ月。復旧・復興に向けた住民の活動拠点も備えており、開所を待ちわびた地元地区役員らが決意を新たにした。
仮設庁舎は被災した支所南側の駐車場に設け、約280平方メートル。住民票交付などの手続きができる支所のほか、住民が使える交流スペースや会議室を設けた。被災後に市内の別施設を拠点としていた長沼地区住民自治協議会(自治協)の事務室も入った。
午前8時半の業務開始前に開いた式典で、加藤久雄市長は「復興のシンボルとして住民のよりどころになるのではないか」と期待。自治協会長の西沢清文さん(66)は「かつて長沼小学校があったこの場所は長沼の中心だ」とし、活動拠点として使いながら「未来志向で地域をどうするか考えたい」と話した。
支所の本復旧に向け、市は地元住民と機能や場所などについて調整する方針。
2020年5月11日
長野市長沼支所、仮設庁舎で業務再開


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