「桜づつみ」として地元住民に親しまれ、長野市穂保の千曲川堤防一帯に植えられていた桜並木の一部が復旧工事に伴って伐採された。13日はあずまやと歌碑の解体も進み、住民たちは植えた桜が切られたことを残念がりつつ、堤防強化を願った。
国土交通省千曲川河川事務所(長野市)が同日始めた住民説明会で説明。12日までに決壊箇所前後の560メートル区間で桜を伐採したという。一時撤去したあずまやと歌碑は、「市と相談し、適切な場所に戻す」としている。
桜づつみは決壊箇所を含めた一帯の4・3キロで、景観整備などを目的に桜を植えた国や市の事業。住民の協力で2016年までに約400本を植えた。地元の長沼小学校では「桜づつみ」と題した歌や劇も作られた。
同事業に伴って結成した期成同盟会の副会長を務めた清水久正さん(73)は「堤防が強化されないと不安は消えず、また地元で暮らそうとは思えない。桜の伐採は残念だが、まずは堤防強化をしっかりとしてほしい」と話した。
2020年5月14日
千曲川堤防の「桜づつみ」一部伐採 復旧工事に伴い

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