昨年10月の台風19号災害で使用できなくなった長野市千曲川リバーフロントスポーツガーデンの天然芝グラウンド5面が復旧工事の最終工程に入り、6月中旬以降に一部の使用を再開する。サッカーのAC長野パルセイロの練習拠点。当初見込みの5月下旬から遅れたが、台風災害と新型コロナウイルス禍の二重苦に遭っているクラブにとって、久しぶりの朗報になりそうだ。
冠水したグラウンドには大量の土砂が流れ込んで使用不能となり、AC長野は練習場を転々としてきた。J3の男子は千曲市サッカー場や長野市営陸上競技場などを、なでしこリーグ2部の女子は筑北村サッカー場や中野市多目的サッカー場などをほぼ日替わりで利用。代替グラウンドの使用などに昨年は約200万円の経費がかかった。
昨年から指揮を執る男子の横山雄次監督は、午前と午後の2部練習を取り入れていたが、被災後は練習場を確保しきれず1部に切り替えるなど影響が出ていた。
長野市スポーツ課によると工事費は約1億3000万円。まだ土砂の除去作業が残っている部分もあるが、多くは芝生の定着を待つ状態だ。完全オープンは7月中旬を目指す。同ガーデンの青木茂支配人は「地域の子どもたちも待っている。しっかり復旧整備したい」と話す。
新型コロナウイルス感染防止のため各自治体のサッカー場は閉鎖しており、AC長野のチーム活動も休止中。選手たちは自宅近くの公園などで自主練習に励む。町田善行・副社長兼フィールド本部長は「練習拠点に戻ってこられるのは本当に大きい」と感謝している。
2020年5月15日
AC長野の練習拠点 来月中に再開

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