2020年5月26日

大型土のう並べ「霞堤」応急的閉鎖 千曲市が方針

 千曲市は25日、市内の千曲川にある「霞堤(かすみてい)」5カ所のうち、中地区、八幡地区の2カ所について、大型の土のうを並べて応急的に閉鎖する方針を明らかにした。霞堤は、堤防が途切れた開口部から川の増水時に水を逆流させ、霞堤と堤防に一時的に水をためることで遊水地のような役割を果たすが、周辺には住宅なども多く、水があふれないようにする対応を優先する考え。
 岡田昭雄市長は、昨年10月の台風19号で中心市街地が冠水した要因について、中地区の霞堤の開口部から水が流れ込んだ可能性が高い―と主張。国に対し、遊水機能を持たせた上で閉鎖するよう求めてきた。今回は6月の梅雨や秋の台風の時期を念頭に、霞堤と堤防の間に1トンの土のうを独自に並べて閉鎖する。設置場所は、千曲川を管理する国などと今後調整する。
 市は、約2500万円を見込む事業費を盛った本年度一般会計補正予算案を市議会6月定例会に提出する。可決されれば、なるべく早く国や地権者から同意を得て着工したいという。
 対象の2カ所は、台風19号災害後に国や千曲川水系の流域自治体などがまとめた緊急治水対策プロジェクトで、遊水地の検討地に含まれている。ただ現時点で整備するかは未定で、岡田市長は「(台風時と)同じような被害が出ないよう、今できることをしっかりやる」と述べた。