昨年10月の台風19号災害で被災した長野市で6日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2月末から休止していた災害ボランティアが現地活動を再開した。市内の24人が長沼地区の被災家屋で泥を落としたり、ごみを運んだり。3カ月余ぶりの活動に被災者は安心した様子だった。
この日ボランティアが入ったのは同地区の9軒。赤沼のリンゴ農家小林美代子さん(78)宅では5人が壁などに付いた泥をへらで落とした。積み上げたリンゴ箱を脚立代わりに高い場所でも作業。泥が顔にかからないようゴーグルも着けて黙々と取り組んだ。
ボランティアの一人で同市高田の会社員北沢菜央さん(36)は「まだまだ元通りになっていない。活動を続けたい」と話していた。
小林さん宅は約2・5メートル床上浸水し、全壊。小林さんは現在、市内の借家で長女と暮らしている。来年にはリフォームする予定といい、「ボランティアが来てくれて安心する。待っていた」と穏やかな表情を浮かべていた。
災害ボランティアは市社会福祉協議会が被災者のニーズを聞いた上で派遣を調整する。感染防止などの目的もあり、現在は市民限定の募集で185人が登録。主に土曜日に活動することにしている。
2020年6月 7日
ボランティア再開 長野市長沼地区

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