2020年6月11日

千曲川堤防 越水4ヵ所復旧

 国土交通省千曲川河川事務所(長野市)は10日、昨年10月の台風19号災害による越水で被害を受けた千曲川の堤防4カ所を復旧したと発表した。決壊した長野市穂保の堤防もほぼ復旧が完了。いずれも被災前と比べ、決壊までの時間を引き延ばせるよう堤防を強化した。
 中野市栗林、上高井郡小布施町大島、長野市篠ノ井塩崎、千曲市雨宮の4カ所では越水が発生し、堤防の住宅地側ののり面が削れた。越水が続いていれば、決壊する可能性もあったため、同事務所は堤防の住宅地側の下部にコンクリートブロックを設置。堤防から流れ落ちる水で最も削れやすい部分を守り、決壊までの時間を延ばすようにした。
 長野市穂保の堤防では幅約1500メートルで越水し、決壊につながった。同事務所は決壊場所を含む前後140メートルで、住宅地側と川側ののり面をコンクリートブロックで補強。この140メートルを含む560メートル区間では住宅地側ののり面だけブロックで強化し、川側は本年度中に整備する。
 この他、護岸欠損などの被害があり、国が復旧する千曲川堤防計30カ所も本年度内に工事を終えるとしている。

復旧工事が完了した千曲川の堤防=10日、千曲市雨宮