2020年6月14日

被災地応援 県内外から

 台風19号災害で被災した長野市長沼地区で13日、浸水被害に遭った伝統家屋の土壁の修復を学ぶ講座と、食品の無料配布会がそれぞれあった。
 市民団体「HopeApple(ホープアップル)」の土壁修復講座には県内外の約40人が参加。同市穂保の堤防決壊現場に近い米沢啓史さん(61)宅で材料作りを学んだ。築約130年という旧蚕室は高さ2メートルほどまで水に漬かり、土壁が壊れた。わらを裁断機で5〜15センチほどに刻み、粘土質の土と混ぜてなじむよう、はだしで交代で踏んだ。
 建物修復支援ネットワーク(新潟市)の左官や大工らが指導。友人宅の土壁を直す手伝いをしたいと参加した大学講師の本多守さん(59)=東京=は「壁塗りに適した土の種類や必要なわらの量などを聞けて収穫が大きかった」。27日も開き、完成した土を壁に塗る予定という。
 一方、同市赤沼では、信州こども食堂ネットワーク(松本市)が台風19号と新型コロナウイルスの「ダブル災害」に遭った被災者をもり立てたいとお菓子や焼きそば、いなり寿司弁当などを無料提供。カウンセリングや生活再建の相談コーナーもあった。避難先のアパートで暮らしている長沼小5年の石島柊太君(10)は、リンゴあめやジュースを手に「早く普通の生活に戻りたい」と話していた。

わらを混ぜた土を足で踏んでこねる参加者ら=13日午前11時26分、長野市穂保
子ども食堂で綿あめを食べる子どもたち。傍らで検温も=13日午前11時59分、長野市赤沼