長野西高校(長野市)生徒有志が14日夜、昨年の台風19号災害の被災者に思いをはせ、新型コロナウイルスに対応する医療従事者にエールを送ろうと校舎をライトアップした。新型コロナの影響で中止した文化祭の代替イベント「天の河プロジェクト」の一環で、地域社会を勇気づけたいと企画。これに合わせ、近くの善光寺は鐘を鳴らした。
生徒会を中心に休校中の4月から準備。午後7時すぎ、青緑色のライトをつけて校舎を照らすと、約60人の生徒たちから歓声と拍手が起きた。団結への願いを込め、「結(むすぶ)」の文字も淡い紫色に浮かび上がらせた。生徒たちは黙とうし、台風災害や新型コロナによる犠牲者を悼んだ。
企画の運営に携わってきた3年生(17)は、台風災害で長野市大町の自宅が床下浸水。「応援する側として関わったけれど、(ライトアップで)自分も励まされた。不思議な気持ちです」と笑顔で涙を拭った。
善光寺では鐘楼の鐘が3回鳴り響いた。生徒5人が見守り、そっと手を合わせた。
2020年7月15日
「地域に勇気を」 長野西高、校舎をライトアップ

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