阿部守一知事は20日、国土交通省を訪れ、防災・減災のための継続的な予算確保を求める要望書を赤羽一嘉国交相に手渡した。県内でも大きな被害があった7月豪雨など災害が相次いでいることを踏まえ、国土強靱化(きょうじんか)に向けた3カ年の緊急対策が本年度で終わることへの対応を求めた。
昨年10月の台風19号で被害を受けた千曲川(信濃川)の治水対策「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」の推進や、千曲川で長野、新潟両県が管理する「中抜け区間」を解消して国の一元管理とすることも要望。伊那谷と木曽谷を結ぶ地域高規格道路「伊那木曽連絡道路」の姥神(うばがみ)峠区間の事業着手など、広域道路網の整備も求めた。
面談は冒頭を除き非公開。知事は終了後の取材に「政府・与党の中でも国土強靱化の必要性は強く持たれていると受け止めた」と述べた。県秘書課によると、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、知事が公務で上京したのは3月18日以来。
2020年8月21日
防災・減災 継続的な予算確保要望
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