2020年8月28日

千曲川の観測所3ヵ所 「氾濫危険水位」「避難判断水位」引き下げ

 国土交通省千曲川河川事務所(長野市)は27日、台風19号災害で洪水が起きた千曲川の観測所3カ所で、自治体が避難指示を出す目安となる「氾濫危険水位」や、高齢者らに避難を促す「避難判断水位」を引き下げたと発表した。急激な水位上昇の際にも避難する時間を確保する狙い。
 氾濫危険水位などを引き下げたのは中野市立ケ花、千曲市杭瀬下、上田市生田。いずれも19号災害で千曲川の水位が氾濫危険水位を超え、過去最高水位を記録した。その際、過去の大雨よりも水位上昇の速度が速かったため、基準の見直しを決めた。
 氾濫危険水位は、1時間後に氾濫発生が予想される水位。立ケ花は9・2メートルとこれまでより40センチ引き下げ、生田は4・0メートルと1メートル下げた。杭瀬下は5・0メートルで据え置いた。
 一方、避難判断水位は1時間後に氾濫危険水位到達が見込まれる水位。立ケ花で7・5メートル(1・6メートル引き下げ)、杭瀬下で4・0メートル(60センチ引き下げ)、生田で3・1メートル(1・4メートル引き下げ)とした。
 水防法により気象庁と河川管理者は、4段階の洪水に関する情報を出すことを義務付けられている。このうち氾濫危険水位は「氾濫危険情報」、避難判断水位は「氾濫警戒情報」の基準にもなる。
 同事務所の浮田博文副所長は「情報をしっかり伝え、逃げ遅れゼロにつなげたい」としている。