2020年9月 1日

別所線、来年3月28日全線再開

 上田電鉄(上田市)は31日、昨年10月の台風19号で被災した別所線(上田―別所温泉間、11・6キロ)について、来年3月28日に全線運行再開を目指すと発表した。同線は、千曲川に架かる赤い鉄橋「千曲川橋梁(きょうりょう)」が崩落し、今も上田―城下間で代行バスの運行が続く。同社は「本年度中に復旧工事を終える見通しが立った」とした。
 1924(大正13)年に架けられた千曲川橋梁は、全長224メートルのうち左岸側の44メートルが台風の影響で崩落。上田市諏訪形の左岸堤防も欠け、それぞれ復旧を進めている。千曲川橋梁は、流失した橋台が6月に完成。台風シーズン後の11月以降に橋脚の補強などに入り、来年2月末までには橋桁を載せ、再び両岸がつながる見込みという。
 千曲川橋梁を巡っては、応援や寄付金を募る支援活動が県内外に広がった。シンガー・ソングライターの「ユーミン」こと松任谷由実さんも昨年12月に別所温泉を訪れた際、別所線を応援する長野大(上田市)の学生の活動に共感。「レトロな電車で、あの赤い橋をまた渡りたい!」とツイッターで発信していた。
 上田電鉄の山本修社長は取材に対し、各種の支援に感謝した上で「観光客や市民の足として、一日も早い再開を望む声に応えたい」と話した。

被災した別所線の千曲川橋梁。上田電鉄は来年3月28日に全線運行再開を目指す=31日午後3時49分、上田市諏訪形