2020年9月 1日

台風想定 県が図上訓練

 県は「防災の日」の1日、大型の台風接近を想定した図上訓練を県庁で行った。例年は地震を想定しているが、昨年10月の台風19号災害を受けて今年は水害に変更。県職員や消防、自衛隊など約100人が参加し、災害発生前後の初動を確認した。同日午後は、発生3日後の対応を訓練した。
 想定では、台風が伊豆半島から東日本に進み、県内では東信と中南信地方の29市町村に大雨特別警報が発令。多い所で24時間に350ミリの雨が降り、千曲川と天竜川の流域で氾濫が発生、両河川で堤防決壊が起きることとした。
 訓練では情報収集や情報発信を確認。電話などでもたらされる人的被害や土砂災害、孤立地域の発生などの情報を、職員が災害対策本部室に設けた地図やホワイトボードに書き出した。河川に取り残された人や倒壊家屋の下敷きになった人がいるとの情報が来ると、消防に救助を要請するなどした。
 特別警報を受けて阿部守一知事は模擬記者会見を開き、「直ちに命を守る行動を取ってください。市町村の避難所では新型コロナウイルス対策を取っているので、避難をちゅうちょしないでください」と呼び掛ける訓練もした。
 県危機管理部の五十嵐万寿男危機管理監は取材に、「身を守る行動を取ってもらうため、正確な情報が早く確実に伝わるようにしたい」と話した。

台風の接近を想定した訓練で、被害状況を確認する県職員ら=1日午前9時11分、県庁