2020年9月12日

「1000年に1度」の大雨 避難所収容全体の25% 長野市試算

 長野市は11日、「1000年に1度」の大雨で市内全域で千曲川と犀川が氾濫し、浸水地域の市民全員が避難すると想定した場合、市の指定避難所で収容できるのは避難者の25%にとどまるとの試算を明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大防止で空間を十分確保すると12%まで下がる。市危機管理防災課は指定避難所を大幅に増やすのは困難としており、親戚・知人宅などへの「分散避難」の検討を市民に呼び掛ける考えだ。
 昨年10月の台風19号災害の経験や、感染症と災害が重なる「複合災害」に備え試算。学校や体育館など市内全域の指定避難所は249カ所あり、うち浸水の恐れがなかったり2階に逃れられたりする203カ所を洪水に対応する避難所とした。その収容可能面積は計約14万5千平方メートル。市は避難者1人に3平方メートルを確保することにしており、収容可能人数は4万8千人余となる。
 2016年度の市防災アセスメント調査は、千曲川と犀川の全面氾濫による床下浸水(50センチ未満)以上の被災者を約19万4千人と見込んだ。試算を当てはめると、指定避難所に身を寄せられるのは全被災者の4分の1。新型コロナ対策で収容可能人数を半分にすると2万4千人余となる。
 約19万4千人のうち、3メートル以上の浸水が想定され自宅2階に逃げても危険で避難が必要なのは約10万人。1人当たり3平方メートルを確保するとその48%、新型コロナ対応基準だと24%しか収容できないことになる―としている。