2020年9月28日

思い出「再生」若者の手で 市立長野高生が写真洗浄

 長野市立長野高校3年生13人が27日、昨年の台風19号災害で水や泥に漬かった写真の洗浄に同校で取り組んだ。被災地でボランティア活動をする大学生らの拠点「信州ベース」(上高井郡小布施町)の代表で小布施町地域おこし協力隊員を務める須磨航さん(22)=同町=が指導。同市松代町で「被災」し変色した海水浴や運動会の記念写真など百枚以上を一枚ずつ拭った。
 須磨さんは以前、同校で被災地でのボランティア活動について講演し、市立長野中学校の生徒が信州ベースで洗浄を手伝った縁がある。今回は、須磨さんが中高生にも参加できるボランティアとして提案。生徒は、水道水を染み込ませたウエットティッシュで写真の表裏を丁寧にこすっていった。初体験の百瀬真由さん(18)は「家族写真で顔が残っている部分があり、消えないように注意しながら洗浄した」と話した。
 須磨さんは「自分たちも何かできるという思いを持つきっかけにしてほしい」。信州ベースは、台風19号で水に漬かって汚れた写真を募っている。これまでに5千枚ほどが持ち込まれており、今後も中高生と一緒に洗浄する予定だ。

須磨さん(中央)に教わりながら写真の洗浄作業を体験する市立長野高校の3年生ら=27日、長野市