TOP2014年12月白馬で宅地危険性調査 亀裂や崩落恐れ判定
住宅の敷地内で地震により崩れたとみられる場所(手前)を調べる被災宅地危険判定士=1日午後3時12分、白馬村神城

 県は1日、県北部で最大震度6弱を観測した11月22日夜の地震で被災した北安曇郡白馬村に、宅地の危険性を調べる「被災宅地危険判定士」を派遣した。地震で生じた宅地の亀裂や崩落などが余震で広がり、二次被害につながる恐れがあるかどうかを判定する。2日以降、同郡小谷村、上水内郡小川村、大町市でも調べる。県によると、県内で被災宅地危険判定士が判定を行うのは初めて。

 判定士は土木建築の実務経験者で、講習を受けて県に登録した県や市町村の職員ら。1日は計35人が17班に分かれ、白馬村内7地区を調べた。立ち入り禁止に相当する「危険宅地」、十分な注意を必要とする「要注意宅地」などに区分。それぞれ赤、黄の紙を住宅などに貼って注意を呼び掛けた。

 一方、県は同日、白馬村に建設する仮設住宅の仕様などを発表した。計35戸で2DK20戸、1DK10戸、3K5戸。3メートルの積雪に耐える構造で、断熱材の増量などで寒さ対策を図る。12月末に入居できる見通しとしている。

 また、政府は1日、山谷えり子防災担当相らでつくる調査団を2日に白馬村へ派遣すると発表した。加藤さゆり副知事らと今後の対応について意見交換し、被災地区を視察する予定だ。

 気象庁は1日、今後の余震発生確率を発表。4日午後2時までにマグニチュード(M)5・0以上かM4・5以上の余震が発生する確率を、ともに「10%未満」と算出した。震度ではそれぞれ5強以上か5弱以上。同庁地震予知情報課は「大きな余震の発生確率は十分に低下した」とし、発生確率の発表を今回で終えた。

 長野地方気象台は1日に県北部を震源とする震度1以上の地震を4回観測。最大震度は2で、いずれも11月22日夜の地震の余震とみられる。

2014年12月 2日掲載