TOP2015年03月神城断層、白馬村天然記念物に 保存・活用方法検討へ

 北安曇郡白馬村教委は5日、県北部を震源とした昨年11月の地震を引き起こしたとされ、地震後に同村北城森上の地表に現れた活断層「神城断層」を村天然記念物に指定した。県、国の天然記念物の指定を受けることも目指し、断層の保存や活用方法を検討して雪解け後に地質調査を行う予定。

 村教委によると、指定したのは民間の資材置き場に現れた断層。幅約5メートル、長さ約60メートルにわたり、地面が盛り上がる「撓曲(とうきょく)」が見られる。高さは最大80センチ余。

 村内では、北城森上の農地と北城大出の村道にも断層が現れており、農地の断層は村天然記念物に指定するために村が地権者と交渉中。村道は利用する住民がいるため、復旧する可能性が高い。

 地震直後にこれらの断層を調べた信州大全学教育機構(松本市)の大塚勉教授(地質学)によると、地震の原因となった断層が明確に地表に現れた地形は県内にはほかになく、全国でも数が少ない。大塚教授は「断層の価値を広めるには、公開の仕方や保存法が重要だ」と話している。

 村教委の塩島弘之委員長は「地震の記憶を後世に残すとともに、貴重な学術資料として研究に生かしてほしい」と述べた。

2015年3月 6日掲載