信毎 Housing Station
宿泊施設と連携―お試し住宅 池田町の施設満室続きで
2021年7月 1日(木)

 池田町は近く、町内のゲストハウスや民宿と連携した移住希望者向け「移住お試し住宅」の試みを始める。現在、旧教員住宅を使った「移住準備住宅」(2戸)を運用しているが、満室続き。さりとて財政難で新たな施設を建てるわけにもいかず、民間の力を借りて受け皿を広げる。

 現在の移住準備住宅は、移住意欲が高い人の利用を優先し、2018年度から運用。半年から最長1年間、月額3万円で宿泊でき、町によると、これまでに利用した5組10人のうち2組5人が町内に移住した実績がある。

 これに対して新たなお試し住宅は、1週間から数カ月までの宿泊を想定。協力先の民間事業者が、一般の宿泊とは別に移住希望者向けの割安な宿泊プランを設けるなどする。町側は協力先の施設を紹介し、パンフレットや移住相談会で情報発信する。

 事業者が宿泊費を割安にする分の費用の穴埋めは町はしないが、ゲストハウスのオープン準備を進めるグェン・リェンさん(36)=ベトナム出身=は「町の公認や発信を集客に生かせるのでありがたい」と協力に前向きだ。

 6月29日に町役場で開いた本年度の町移住定住推進協議会で、町が移住お試し住宅の計画を紹介。甕聖章町長は「補助金は削減せざるを得ない状況。知恵を絞って穴を埋め、効果的にPRをしていく」と述べた。移住・定住促進のための住宅新築や空き家改修に対する補助金を圧縮しているだけに、お試し後の支援の在り方も課題になりそうだ。

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun