TOP2013年01月松本城の埋門、石垣改修に着手 11年の地震でずれ いったん解体して積み直し
一昨年の地震でずれが生じ、改修工事が始まる松本城の埋門の石垣

 松本市松本城管理事務所は、2011年6月に震度5強を観測した地震の被害を受けた国宝松本城の西側にある埋門(うずみもん)の石垣改修工事を始めた。3月下旬までに内堀に土のうを積み上げて工事車両が通る作業通路を設ける予定で、9日は工事現場周辺を囲ったフェンスに立ち入り禁止看板を設置した。

 石垣は一昨年の地震で門南側の一部で石がずれたり、隙間が広がったりした。大規模地震により倒壊の恐れもあるため、いったん解体して発掘調査を行い、2014年度までに積み直す。総事業費は1億4800万円で、国が7割を負担する。

 石垣の改修部分は、水を蓄える内堀に面した高さ4・5メートル、長さ9メートル。堀の内部に作業スペースが必要となり、史跡指定されている内堀内の遺構を傷つけないように、車両などのショックを和らげる効果がある土のうを水面より高くなるように数段積み重ねて幅3メートル、長さ50メートル余の通路を確保する。土のうの搬入が近く始まるため、門近くの松本城公園の一部を立ち入り禁止区域とした。

 地震以後、埋門の通行は禁止されている。同事務所は「まだしばらくは(城南側の)黒門からの入場だけとなるが、災害復旧と調査を終えて元の石垣に復元したい」としている。

2013年1月10日掲載