TOP2014年11月11年の地震被害で改修中―松本城の埋門 工事後も閉鎖、市が決定 券売所、黒門に一本化
松本市が閉鎖の継続を決めた松本城埋門の出入り口

 松本市は、2011年6月30日に市内で震度5強を観測した地震の被害を受けて改修している松本城西側の埋(うずみ)門について、工事終了後も閉鎖を続ける。14日、市議会教育民生委員協議会で報告した。埋門は券売所があり本丸への出入り口だったが、今後は城南側にある黒門に一本化する。

 埋門は両側が石垣で、地震で南側の石垣に石がずれるなどの被害が出た。市は現在、門の出入り口利用を停止して改修工事を進めており、15年2月の終了を見込む。工事のため解体して移動した木製の門も、元の場所に建て直す。

 市街地に近い黒門に出入り口が一本化されて以降、人の流れの変化で、街中の歩行者数や市博物館施設の来場者数が増えたとして、地元町会が一本化の継続を要望。市はこれに応じた格好だ。券売所の人件費が削減されることなども理由に挙げている。

 埋門に向けてお堀に架かり、地震以降立ち入り禁止にしている埋橋(うずみのはし)は、老朽化が進んでおり、立ち入りの可否や範囲について今後検討する。埋橋は人気の写真撮影スポットだが、1955(昭和30)年に観光用として建設されたため、江戸時代の状態の復元を目指す整備計画は「撤去すべきだ」としている。

 松本城管理事務所の土屋彰司所長は「城を訪れる人たちの市街地への回遊性を高めたい」と話した。

2014年11月15日掲載