TOP2016年08月江戸時代の松本城が目の前に― VR技術で再現 観光誘客へ来夏から

 在りし日の松本城が、目の前によみがえる―。松本市は、バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)技術を駆使し、国宝松本城の江戸時代の姿を再現する。スマートフォンやタブレット端末の専用アプリ(ソフト)をかざすと、当時の建物や周辺の景色が3次元で浮かび上がる仕組みで、時代を超えて松本城の魅力を知ってもらおうと企画。市は歴史的な資料も参考にしながら再現し、来年夏から使えるようにする。

 市は現在、松本城の南側や西側にあった外堀の復元など、城を中心にしたまちづくりを進めている。VR化は、こうした取り組みや城下町の歴史を市民に理解してもらったり、旅行者にアプリをナビゲーション(案内)機能のように使ってもらい観光誘客に役立てたりする狙いがある。

 スマートフォンなどの衛星利用測位システム(GPS)を活用して、城まで実際に来た人が見られるようにする。今回、VR化するのは、松本城天守など城郭内を含めた外堀までの範囲。将来は大名町通りなど「総堀」と呼ばれる外構があった現在の中心市街地エリアまで範囲を広げ、街歩きに役立てる計画もある。

 VR化は来年の市制施行110周年記念事業。事業費は1640万円。市シティプロモーション担当は「松本城やその近くに足を運んだ人だけが体験できる内容を提供して、魅力をもっと高めたい」としている。

2016年8月30日掲載