TOP2018年12月驚き!松本城の土木技術 「三の丸」発掘調査 現地説明会
板が敷かれた石組みの水路跡を見学する参加者

 松本市教育委員会は16日、松本城の「三の丸」に当たる場所での発掘調査で新たに見つかった補強目的とみられる土木技術などを紹介する現地説明会を開いた。地元住民や県内外の歴史愛好家ら約120人が参加。外堀と外側の総堀をつなぐ水路跡の一部の底に板が敷かれた様子を興味深そうに見学した。

 発掘現場では、両側に石が積まれた水路を横断するように幅30~40センチの板が計1・5メートルほどにわたって並ぶ。市教委職員は板の一部が粘土で覆われていたことが確認されたとし「(水圧が高くなる)水路の出口が破損しないための工夫とみられる」と説明。すぐ近くには敵の侵入を防ぐための土塁下部に打ち込まれた木製のくいが並び、水路は土塁の下をくぐる「暗渠(あんきょ)」だった可能性もあるという。

 市内から訪れた原田賢治さん(78)は「機械もない時代に木と石でこんな水路を造るとは」。安曇野市の会社員奥原秀光さん(48)は「これだけの遺構が眠っているとは思わず、驚いた」と話した。

 考古学を勉強中で滋賀県から駆け付けたという大学4年の女性(21)は「水路の中に板が敷いてあるのを初めて見て新鮮。こうした現地説明会を通して発掘の成果を地域に知ってもらうのは大切だと思う」と話していた。

2018年12月17日掲載

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