TOP2019年01月松本城「三の丸」の水路跡を保存へ 市教委が一部を埋め戻し
見学会も行われた水路跡。土中で保存される=2018年2月

 松本市の松本城「三の丸」に当たる場所で見つかった石組みの水路跡について、東西約50メートルのうち道路建設に支障のない東側約35メートル分を路面下に保存する工法で埋め戻しが進められている。土のうなどを敷き詰めて遺構を破壊から守るといい、市教委文化財課は「城の堀に関わる水路の発掘事例は全国的にも少ない。貴重な遺構を後世に伝えたい」と説明している。

 同課によると、水路跡は「二の丸」の外側にあった外堀と「三の丸」の外側にあった総堀をつなぎ、外堀の水位を調整する機能があったとみられている。江戸時代の城下町絵図に描かれており、松本城の築城期から昭和30年ごろまで改修を繰り返しながら使われてきた。水が総堀に流れ込む付近の水路の底に複数の板が並べて敷かれていたことも判明。補強のための土木技術とみられる。

 水路跡は既に一部で埋め戻しを終え、15、16日に残りの遺構の作業を行う。

2019年1月10日掲載

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