TOP2019年03月松本城の観覧料、値上げ決まる 来年1月から大人700円

 国宝松本城(松本市)の観覧料が来年1月、700円に値上げされる。現在は大人410円。15日の松本市議会2月定例会で条例改正案が可決された。大幅値上げは2004年以来16年ぶりで、市は天守の耐震化などの財源とする。他の国宝4城の平均755円を参考に検討し「700円でも賄える」と判断した。

 松本城の天守は市教育委員会による耐震診断で、震度6強〜7の地震に対して全体的に強度不足と判明。耐震化には巨額の費用が必要だ。耐震化されるまでは入場制限や大規模地震時の避難誘導のため警備員を毎日8〜12人配置。年間約6千万円かかる。

 近年の入場者は大河ドラマ「真田丸」人気などで82万人となった16年度以降、減少傾向。「苦渋の値上げ」(松本城管理事務所)という。

 他に、近年大幅な値上げをしたのは姫路城(兵庫県姫路市)、彦根城(滋賀県彦根市)、松江城(松江市)。大規模改修や耐震化、他の文化財維持を見据えたという。犬山城(愛知県犬山市)も、14年4月の消費税引き上げに合わせて値上げした=表。

 国宝5城で最も高い姫路城(姫路市)は15年3月、大人600円を千円に。「世界遺産にも登録されている文化財的な価値を加味した」(姫路城管理事務所)としている。

 現在の松本城の観覧チケットは松本市立博物館の入場券とセットで大人610円(観覧料は410円)。15日、松本城を訪れた都内の会社員木村和弘さん(58)は「高いと思ったが、城の整備のためなら納得できる」と話した。

2019年3月16日掲載

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