TOP2020年10月松本城に「くせ者じゃ!」 天守で職人が漆塗り
松本城天守の漆塗りをする職人。観光客から「くせ者じゃ!」と、声が上がった=5日

 松本市の松本城公園で5日、国宝松本城天守にカメラを向けていた観光客が、しゃちほこのすぐ下に人影を見つけ、「くせ者じゃ!」と声を上げた。「スパイダーマンだ」「忍者だ」とはしゃぐ人たちの声が続いた。

 人影の正体は天守に漆を塗っていた職人で、同市深志の碇(いかり)屋漆器店3代目、碇屋公一さん(38)。8月末から作業を続けている。この日は、最上階の6階部分を注意深く塗り上げた。

 天守の高さは29・4メートル。昼食に下りてきた碇屋さんに話を聞くと、「高い所は少し緊張しますね」と表情を引き締めた。「毎年の作業ですが、去年と同じ状態を保つことが、城を未来につなげ、残していくことになる」と淡々と語った。

2020年10月 6日掲載

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