阿部守一知事は22日、転勤や入学、歓送迎会などで人の移動や会食が増える年度末・年度初めに向け、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための「知事メッセージ」を出した。3月20日~4月9日を「感染対策強化期間」と位置付け、帰省や旅行、会食、会議、休暇などの「分散化」「小規模化」「遠隔(リモート)化」への協力を求めた。
県庁で22日に開いた新型コロナ対策本部会議で決めた。県内では人の移動や会食の機会が増える年末年始を挟んで感染者が急拡大した経緯があり、春の再拡大を防ぐ狙いだ。
進学や就職、帰省などで県内を訪れる場合は、できるだけこの期間を避けるよう要請。一緒に生活する家族、一緒に勤務する同僚以外との会食はできるだけ控えるよう求めた。事業者や大学には入社式や入学式をする場合、十分な感染対策を要望し、可能であれば転勤や引っ越しの時期を分散させる検討も促した。
一方、飲食業をはじめ県内経済に配慮し、会食を一律控えるよう求めることはせず、感染防止に注意しつつ会食を楽しむ方法を「信州版新たな会食のすすめ」として公表。「開催時期や参加人数は適切か考えよう」「入店時にメンバーの体調を改めて確認」「帰宅後、手洗い、うがい、入浴、着替えを」などと注意点を列挙した。
知事は、年度末や年度初めの行事の見直し、引っ越しの分散について早い時期に検討してほしいと強調。「(県民や事業者、大学などと)一緒にこの時期に感染の再拡大が起きないよう、取り組んでいきたい」と述べた。
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