遺伝子治療薬を投与の免疫細胞療法 信大、近く治験開始

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〈CAR―T細胞療法〉がん患者の体から免疫細胞の一種「T細胞」を取り出し、がん細胞への攻撃力を高めるよう遺伝子を改変、体内に戻して治療する。手術や抗がん剤、放射線治療に続く次世代のがん治療法として注目されている。信大のチームは独自手法を用いて2016年、若年性骨髄単球性白血病(JMML)の白血病細胞の増殖を抑制するCAR―T細胞を世界で初めて作製。急性骨髄性白血病(AML)への効果も動物実験などで確認した。

 信州大医学部(松本市)のチームは23日、急性骨髄性白血病(AML)や若年性骨髄単球性白血病(JMML)の患者に対し、独自の手法で開発した遺伝子治療薬を投与する免疫細胞療法「CAR(カー)―T細胞療法」の治験を信大病院で近く始めると発表した。